利益剰余金の説明と改善


利益剰余金とは

経営事項審査のY評点指標の1つである利益剰余金について説明します。

計算式

利益剰余金は計算して求めるのではなく、貸借対照表に記されている利益剰余金の額をそのまま使います。

点数

利益剰余金は上限を100(億円)、下限を-3(億円)とします。その値をもとに経営状況点数(A)を以下のように計算します。

経営状況点数(A) =-0.4650×(X1)-0.0508×(X2)+0.0264×(X3)+0.0277×(X4)+0.0011×(X5)+0.0089×(X6)+0.0818×(X7) +0.0172×(X8)+0.1906 (小数点第3位を四捨五入)

上記のX8が利益剰余金ということになります。1億改善すれば0.0172だけ経営状況点数(A)が改善します。

そこからさらに下記の計算によってY評点を計算します。

経営状況の評点(Y) = 167.3×A +583 (小数点第1位を四捨五)

さきほどの0.4650と167.3を掛けますと2.87756となり2点の改善となります。逆に計算しますと1点改善させるためには3,475万円利益剰余金を増やすことで1点の改善につながります。

利益剰余金の改善

利益剰余金は「利益」という言葉が入っている通り、損益に大きく関係してくる項目です。損益計算書の最終行には「当期純利益」という項目があります。これは1年間の利益を表しています。利益剰余金はその1年間の利益を会社設立のときからずっと積算累計してきたものなのです。黒字となれば増加し、赤字となれば減少していきます。

そのため、改善といっても単純に毎年コツコツと利益を積み上げていくしかありません。

ただし、注意点としては前述の「当期純利益」がそのまま利益剰余金に積みあがればいいのですが、そうならない場合があります。それは株主配当など利益処分を行った場合です。その場合は利益剰余金の増加額が目減りしてしまうと考えて下さい。

ですから株主配当などの社外流出を極力避けることも重要となります。