負債回転期間の説明と改善


負債回転期間とは

経営事項審査のY評点指標の1つである負債回転期間について説明します。

計算式

負債回転期間は以下のように計算します。

負債合計/(売上高÷12)

すなわち負債合計が月商の何カ月分かを表す指標です。そのため単位は「ヶ月」となります。

点数

負債回転期間は上限を18ヶ月、下限を0.9ヶ月とします。その値をもとに経営状況点数(A)を以下のように計算します。

経営状況点数(A) =-0.4650×(X1)-0.0508×(X2)+0.0264×(X3)+0.0277×(X4)+0.0011×(X5)+0.0089×(X6)+0.0818×(X7) +0.0172×(X8)+0.1906 (小数点第3位を四捨五入)

上記のX2が負債回転期間ということになります。1カ月改善すれば0.0508だけ経営状況点数(A)が改善します。

そこからさらに下記の計算によってY評点を計算します。

経営状況の評点(Y) = 167.3×A +583 (小数点第1位を四捨五)

さきほどの0.0508と167.3を掛けますとおよそ8点の改善となります。

負債回転期間の改善

前述の通り、負債回転期間を1ヶ月改善すればY評点がおよそ8点改善することになります。それではどのように改善すればいいでしょうか。

負債合計を減らす

負債合計は流動負債と固定負債の和です。それぞれの対策は以下のように考えられます。

流動負債を減らす

流動負債は主に工事未払金、支払手形、短期借入金の3つです。

  • 支払いサイトを短くする(但し、資金繰りの悪化に注意)
  • 手形の発行をやめる(同じく、資金繰りの悪化に注意)
  • 短期借入金については金融機関からの調達であれば返済計画に基づいて着実に返済する
  • 役員等からの借入であれば、返済可能性を鑑みて、資本金への組替え(デットエクイティスワップ)の手続きを行う。

固定負債を減らす

固定負債の主なものは長期借入金です。

  • 返済と共に追加の借入を防ぐために資金繰り管理を実施する
  • 工事の立替資金を融資に頼らないようにするため、着手金、中間金等を請求できる契約にする

売上高の上昇による影響

この比率の分母は売上高の1ヶ月分(月商)ですから、売上高を増やせば相対的にこの値は小さくなります。売上高を増やすための方策はすべて効果的であるといえます。