質問
建設業経理2級を受けようと考えているんですが、1級建築施工を取得している場合、経営事項審査の点数はどうなりますか?
回答
1級建築施工管理技士を取得していても、建設業経理士2級を取得すれば評点はアップします。ただし、建設業経理士2級の評点は会社の完成工事高によって変わりますので詳しくはこちらをご覧ください。
建設業経理2級を受けようと考えているんですが、1級建築施工を取得している場合、経営事項審査の点数はどうなりますか?
1級建築施工管理技士を取得していても、建設業経理士2級を取得すれば評点はアップします。ただし、建設業経理士2級の評点は会社の完成工事高によって変わりますので詳しくはこちらをご覧ください。
自社に公認会計士、会計士補、税理士又は1級の登録経理試験合格者が在籍していれば経営事項審査で加点されるのでしょうか?
常時雇用している公認会計士等の有資格者が、確認項目に沿って確認し、「経理処理の適正を確認した旨の書類」を作成し、提出した場合には加点対象となります。
書類の様式はこちらに掲載されています。
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/4100/00012410/keishin23keirisyori.pdf
監査の受審状況で加点された企業が、受審対象の計算書類や財務諸表などの内容に虚偽があった場合、行政処分を受けることになります。また、税務調査を受け修正申告等が発生した場合、計算書類及び財務諸表等の内容に虚偽があったと判断されるときがありますので、ご注意ください。
経審の社会性にある自己監査とは何でしょうか?
正式には「自己監査」とは呼ばず「経理処理の適正の確認」といいます。(言葉の意味はほぼ同意ですが)
実施していれば下記のように「監査の受信状況」にてW5評点として2点得られます。
監査の受審状況 | 点数 |
会計監査人の設置 | 20 |
会計参与の設置 | 10 |
経理処理の適正を確認した旨の書類の提出 | 2 |
無 | 0 |
P評点への換算としては ×10×190/200×0.15 となりますので、2.85点となります。
経営事項審査の申請時には「経理処理の適正を確認した旨の書類」の原本を提示します。適性の確認は誰が行っても良いわけではなく、下記の注意事項にあるように常時雇用されている経理の責任者であって、公認会計士、会計士補、税理士、建設業経理士1級の合格者である必要があります。
(注意事項)建設業に従事する職員(雇用期間を特に限定することなく常時雇用されているもの(法人である場合においては常勤の役員を、個人である場合においてはこの事業主を含む。)をいい、労務者(常用労務者を含む。)又はこれに準ずる者を除く。)のうち、経理実務の責任者であって、公認会計士、会計士補、税理士及びこれらとなる資格を有する者並びに1級登録経理試験に合格した者のいずれかに該当する者が経理処理の適正を確認した旨の書類(様式は83~87ページをご覧ください)に自らの署名を付したものを提出する場合、当該書類の原本を提出してください。
社長より建設業経理士の資格を取得するよう言われました。2級と1級があるようですが、それぞれどれぐらい経営事項審査の評点がアップするのでしょうか。
建設業経理士は経審の「その他社会性等」で評価されます。W5のポイントが1級だと1点。2級だと0.4点となります。そこから以下の表にあてはめます。
年間平均 | 項目 | 公認会計士等数値 | |||||
完成工事高 | 点数 | 10 | 8 | 6 | 4 | 2 | 0 |
600億円以上 | 13.6以上 | 10.8以上 | 7.2以上 | 5.2以上 | 2.8以上 | 2.8未満 | |
13.6未満 | 10.8未満 | 7.2未満 | 5.2未満 | ||||
150億円以上 600億円未満 | 8.8以上 | 6.8以上 | 4.8以上 | 2.8以上 | 1.6以上 | 1.6未満 | |
8.8未満 | 6.8未満 | 4.8未満 | 2.8未満 | ||||
40億円以上 150億円未満 | 4.4以上 | 3.2以上 | 2.4以上 | 1.2以上 | 0.8以上 | 0.8未満 | |
4.4未満 | 3.2未満 | 2.4未満 | 1.2未満 | ||||
10億円以上 40億円未満 | 2.4以上 | 1.6以上 | 1.2以上 | 0.8以上 | 0.4以上 | 0.4未満 | |
2.4未満 | 1.6未満 | 1.2未満 | 0.8未満 | ||||
1億円以上 10億円未満 | 1.2以上 | 0.8以上 | 0.4以上 | ― | ― | 0 | |
1.2未満 | 0.8未満 | ||||||
1億円未満 | 0.4以上 | ― | ― | ― | ― | 0 |
もしも年間平均完工高が1億円以上10億円未満であれば(色の赤い行)、2級は0.4のため、点数は6点。1級は1のため、点数は8点となります。また、2級が2人いれば0.4×2=0.8で、同じく8点。1級と2級が一人ずつでしたら0.4+1=1.4となり、10点ということになります。
W点への影響はそのW5を ×10×190/200 します。
総合評点Pへの影響はWの0.15倍です。
1級 | 2級 | W5 | ×10×190/200 | P点への影響 | |
ケース1 | 0人 | 1人 | 6点 | 57点 | 8.55点 |
ケース2 | 1人 | 0人 | 8点 | 76点 | 11.4点 |
ケース3 | 1人 | 1人 | 10点 | 95点 | 14.25点 |
※上記表は年間平均完工高が1億円以上10億円未満の場合
こうしてみれば、P点への影響は少ないと感じるかもしれません。しかし技術系の資格は、その工種だけ評点が上がるのに対して、こちらの方はすべての工種に対して上がるので影響は決して少なくありません。
1級は難しい資格ですが、2級は多くの人が取得している資格ですので挑戦しやすい資格といえます。